船場ビールについての想い

そもそも船場って?

船場は、東は東横堀川、南は長堀川、西は西横堀川、北は土佐堀川に囲まれた地域を指し
大阪市の中心業務地区として今尚、数多くの大企業の本社が集まる商人の町です。
「本町」「堺筋本町」「北浜」「淀屋橋」「長堀橋」と、駅名だとぼんやりあの辺かなぁと想像がつくでしょうか?
大阪にお住まいの方は「船場センタービル」が馴染み深いかもしれませんね。
船場センタービルは大体船場の中心から西に位置するんですよ。
当社も1号店は淀屋橋、2号店は肥後橋(西船場)であり1985年より船場に店舗、事務所を構えていて、この町が大好きです。

ベルギービールとは
どんなビールなのか

船場ビールはベルギービールをリスペクトして醸造されています。
なぜベルギービールをリスペクトしているのかと言うと、ベルギー文化に感銘を受けたのがきっかけです。

元々「世界のビール」を取り扱うお店を経営していて、そこでベルギービールに出会いました。
ベルギービールを飲んでみると、すごく酸っぱかったり、ジュースの様に甘かったり、とても苦かったり…と、
「けったいで、とてつもなく旨いビール」が沢山あることに驚きました。
そこからはその「けったいなビール」に魅せられ、長年に渡りベルギービールを専門に扱ってきました。

ベルギービールのことをもっと知りたいと、実際にベルギーの50ヶ所以上の醸造所にも足を運びました。
そうして現地へ赴いてみることで、なぜベルギー人はこんなにも「けったいなビール」を造ったのかが少しずつ分かってきました。

ベルギーは歴史、風土、民族、宗教などが複雑に入り組んで来た経緯があります。
そしてそれらに影響され、それらを柔軟に受け止め社会全体でその考え方を大切にし、誇りに思っている文化があります。
その文化こそがあの多様なベルギービールを育んできた要因であると知りました。

ベルギービールを扱っているのに、
どうしてクラフトビールを造るのか?

実は「そもそも船場って?」で、今尚商人の町と記載しましたが、
近年では本社の移転などでビジネスの中心から少し離れつつあり、
タワーマンションに代表される新住民、インバウンドなど新しい人達にそれぞれ影響され、
利便性・安全・資産価値等が目的になった今を形成しています。

ベルギーの様に、今の船場を柔軟に受け止め、船場の歴史、文化や景観のポテンシャルを
地域社会全体で大切にしていくことができれば船場はもっとユニークな街になっていくと考えました。

その一助になるために我々が
できる事はなにか?と、考えた時
我々には今まで40年間
ビールを扱い続けてきた
実績があると気付きました。

そのノウハウを駆使し、「船場ビール」と言う名称を使い、地域活性化のコミュニティ形成し、
地域住民や近隣ビジネスマン、旅行者の交流の場を提供することが我々にはできるはず。
ビールは人と人をつなげる、人々を楽しませることのできる力があります。

ビールでユニークな街を
一緒に作っていきたい!

そんな想いで
「船場ビール」を醸造しています